今日から悪魔を目指します!
そして、真夏の晴れた日。海に行く日がやってきた。
真菜はコランと一緒に、学校を目指して歩いていた。
真菜はワンピースに日除けの帽子を被っているが、コランはラフなTシャツだ。
全然暑そうな顏はしていないので、おそらく悪魔は暑さに強いと思われる。
悪魔特有の褐色肌は健康的で、夏の日差しが似合う。
「ねえ、どうやって海まで行くの?アイリちゃん達は?」
「現地集合だ。学校に乗り物を呼んであるから、オレ達はそれで行くんだ」
「乗り物?そういえばコランくんって、羽根があったよね」
「あはは!そんな長時間飛べるワケないじゃん!!」
そんな話をしながら歩いていると、あっという間に学校に着いた。
二人は校門を通って、そのまま校庭の真ん中を目指して歩く。
そこに見えたのは校庭に佇む、背に羽根を持つ黒い犬の魔獣だった。
「もしかして、あの魔獣が乗り物なの!?」
「そうだぜ!空を飛んで行けば、すぐに海に着くからな」
真菜は魔獣に近付いてみるが、やはり見覚えがある。
「えっと、この魔獣って、ディア先生……よね?」
「せいかーい!!」
『魔法』の授業を担当している、ディア先生の本当の姿だ。
魔王の側近だったり、王子と王女の世話役だったり、乗り物だったり……。
ディアも苦労しているに違いない。
コランは慣れた様子でディアの背中に飛び乗る。
そして、真菜に向かって片手を差し出す。
「ほら、真菜も乗れ!!」
「あ、うん。ディア先生、失礼します……」
恐縮しながら、真菜はコランの後ろに乗って座った。
二人が乗り終わると、ディアはコウモリのような大きな羽根を羽ばたかせる。
そして空に向かって高く舞い上がる。
真菜はコランと一緒に、学校を目指して歩いていた。
真菜はワンピースに日除けの帽子を被っているが、コランはラフなTシャツだ。
全然暑そうな顏はしていないので、おそらく悪魔は暑さに強いと思われる。
悪魔特有の褐色肌は健康的で、夏の日差しが似合う。
「ねえ、どうやって海まで行くの?アイリちゃん達は?」
「現地集合だ。学校に乗り物を呼んであるから、オレ達はそれで行くんだ」
「乗り物?そういえばコランくんって、羽根があったよね」
「あはは!そんな長時間飛べるワケないじゃん!!」
そんな話をしながら歩いていると、あっという間に学校に着いた。
二人は校門を通って、そのまま校庭の真ん中を目指して歩く。
そこに見えたのは校庭に佇む、背に羽根を持つ黒い犬の魔獣だった。
「もしかして、あの魔獣が乗り物なの!?」
「そうだぜ!空を飛んで行けば、すぐに海に着くからな」
真菜は魔獣に近付いてみるが、やはり見覚えがある。
「えっと、この魔獣って、ディア先生……よね?」
「せいかーい!!」
『魔法』の授業を担当している、ディア先生の本当の姿だ。
魔王の側近だったり、王子と王女の世話役だったり、乗り物だったり……。
ディアも苦労しているに違いない。
コランは慣れた様子でディアの背中に飛び乗る。
そして、真菜に向かって片手を差し出す。
「ほら、真菜も乗れ!!」
「あ、うん。ディア先生、失礼します……」
恐縮しながら、真菜はコランの後ろに乗って座った。
二人が乗り終わると、ディアはコウモリのような大きな羽根を羽ばたかせる。
そして空に向かって高く舞い上がる。