今日から悪魔を目指します!
魔獣の背に乗っての飛行は、思ったよりも涼しくて快適だった。
コランの後ろで彼の腰に掴まりながら、真菜は下の景色を眺める。
白い木の森や、黒い木の森。黄色や緑色の川も見える。
まるで絵画の世界のような、カラフルで不思議な光景だ。
「魔界って、イメージと違って面白い!海は何色なのかしら?」
「海は青いに決まってんじゃん!」
「あ、そこは同じなのね」
そんな会話をしている最中、前方から何かが猛スピードで向かって来た。
「きゃあっ!?」
それはコランと真菜の頭上スレスレを通過していき、突風が髪を激しく揺らした。
普通の鳥にしては大きすぎる。白い鳥の魔獣のようだ。
真菜が振り返ると、白い鳥獣は後を追ってくる。
再び、鋭いクチバシを向けて狙いを定めているように見える。
コランも危険を察知した。
「野生の魔獣だ!変だな、ここら辺では見ないヤツだ」
「ねえ、あれって、私達を狙ってるんじゃない!?」
「あぁ、まずいな。ディア、スピードを上げてくれ!!」
ディアは加速するが、相手は鳥の魔獣。飛行スピードでは敵わない。
すぐに後方から追い付かれて、正面に回られてしまう。
その鋭いクチバシで襲いかかろうと、狙いを定めている。
「そうだ!コランくん、火!!火の魔法で追い払って!!」
真菜は、あの時の防災訓練、そして魔獣は火に弱いという事を思い出した。
真菜はコランの後ろに座っているので、コランの表情は見えない。
「やってみる!!」
コランは片手を突き出し、手を広げて意識を集中させる。
だが、手の平から大きな炎が吹き出したのは一瞬で、すぐに消えてしまった。
向かい風もあって、炎の威力が足らないのだ。
「くそっ……ダメだ…!!なんで出来ないんだよ!!」
弱い魔力しか持たないコランは、頑張ってもアイリのような巨大な炎は出せない。
それを思い出した真菜は、コランに対して申し訳なく思った。
焦っていたとはいえ、無茶ぶりをしてるのは自分の方だと……。
コランの後ろで彼の腰に掴まりながら、真菜は下の景色を眺める。
白い木の森や、黒い木の森。黄色や緑色の川も見える。
まるで絵画の世界のような、カラフルで不思議な光景だ。
「魔界って、イメージと違って面白い!海は何色なのかしら?」
「海は青いに決まってんじゃん!」
「あ、そこは同じなのね」
そんな会話をしている最中、前方から何かが猛スピードで向かって来た。
「きゃあっ!?」
それはコランと真菜の頭上スレスレを通過していき、突風が髪を激しく揺らした。
普通の鳥にしては大きすぎる。白い鳥の魔獣のようだ。
真菜が振り返ると、白い鳥獣は後を追ってくる。
再び、鋭いクチバシを向けて狙いを定めているように見える。
コランも危険を察知した。
「野生の魔獣だ!変だな、ここら辺では見ないヤツだ」
「ねえ、あれって、私達を狙ってるんじゃない!?」
「あぁ、まずいな。ディア、スピードを上げてくれ!!」
ディアは加速するが、相手は鳥の魔獣。飛行スピードでは敵わない。
すぐに後方から追い付かれて、正面に回られてしまう。
その鋭いクチバシで襲いかかろうと、狙いを定めている。
「そうだ!コランくん、火!!火の魔法で追い払って!!」
真菜は、あの時の防災訓練、そして魔獣は火に弱いという事を思い出した。
真菜はコランの後ろに座っているので、コランの表情は見えない。
「やってみる!!」
コランは片手を突き出し、手を広げて意識を集中させる。
だが、手の平から大きな炎が吹き出したのは一瞬で、すぐに消えてしまった。
向かい風もあって、炎の威力が足らないのだ。
「くそっ……ダメだ…!!なんで出来ないんだよ!!」
弱い魔力しか持たないコランは、頑張ってもアイリのような巨大な炎は出せない。
それを思い出した真菜は、コランに対して申し訳なく思った。
焦っていたとはいえ、無茶ぶりをしてるのは自分の方だと……。