今日から悪魔を目指します!
「みんな……ごめ…ん!!」
真菜は泣きながら学校の方に向かって走り出した。
「真菜!!」
コランが立ち上がろうとするが、生命力を消耗した状態では走れない。
ふらついたコランの体をレイトが支える。
「レイト!!なんてこと言うんだよ!!真菜は、きっと何か事情があるんだ!!」
「あ…うん、分かってる、ごめん。そうだよね……」
冷静になって考えてみれば、スパイであれば入学時に魔王が見逃すはずがない。
という事は、魔王は真菜が死神の子だと知っていて学校に入学させたのだ。
「真菜ちゃん……大丈夫かな」
アイリは心配そうにして、真菜が走り去った並木道の先を見つめている。
真菜は、気付けば全速力で走っていた。
人間ではないと知られて、コランとの契約も解除されて。
生命力を提供できずに、知らないうちにコランを弱らせていた。
パワーを送るとか言っておいて、実はパワーを奪っていた。
コランくんは、もう人間界には来れないかもしれない。
私は、もう魔界の学校には通えないかもしれない。
……どうしたらいいのか、分からない。
学校の前に辿り着くと、勢いのまま校門を通り過ぎた。
すると、真菜の視界が一変した。
(え……?ここは?)
真菜は息を切らしながら立ち止まる。
真菜が立っているのは、魔界の学校の校庭ではない。
目の前に建つのは、いつもの魔界の学校ではない。
人間界の学校だ。
どうやら校門を通った時に、人間界に転移されてしまったようだ。
(前は、魔界の外から校門を通っても転移されなかったのに……)
真菜は嫌な予感がして、校門の外に出て再び学校の敷地に入ってみる。
しかし視界は変わらない。……つまり、魔界に転移されていない。
(なんで……!?)
真菜は何度も校門から出たり入ったりを繰り返してみたが、魔界の学校に行けない。
校門にかけられた転移の魔法が発動しない。
(もう魔界に行けないの……!?)
真菜は状況を受け止めきれずに、その場にしゃがみこんだ。
真菜は泣きながら学校の方に向かって走り出した。
「真菜!!」
コランが立ち上がろうとするが、生命力を消耗した状態では走れない。
ふらついたコランの体をレイトが支える。
「レイト!!なんてこと言うんだよ!!真菜は、きっと何か事情があるんだ!!」
「あ…うん、分かってる、ごめん。そうだよね……」
冷静になって考えてみれば、スパイであれば入学時に魔王が見逃すはずがない。
という事は、魔王は真菜が死神の子だと知っていて学校に入学させたのだ。
「真菜ちゃん……大丈夫かな」
アイリは心配そうにして、真菜が走り去った並木道の先を見つめている。
真菜は、気付けば全速力で走っていた。
人間ではないと知られて、コランとの契約も解除されて。
生命力を提供できずに、知らないうちにコランを弱らせていた。
パワーを送るとか言っておいて、実はパワーを奪っていた。
コランくんは、もう人間界には来れないかもしれない。
私は、もう魔界の学校には通えないかもしれない。
……どうしたらいいのか、分からない。
学校の前に辿り着くと、勢いのまま校門を通り過ぎた。
すると、真菜の視界が一変した。
(え……?ここは?)
真菜は息を切らしながら立ち止まる。
真菜が立っているのは、魔界の学校の校庭ではない。
目の前に建つのは、いつもの魔界の学校ではない。
人間界の学校だ。
どうやら校門を通った時に、人間界に転移されてしまったようだ。
(前は、魔界の外から校門を通っても転移されなかったのに……)
真菜は嫌な予感がして、校門の外に出て再び学校の敷地に入ってみる。
しかし視界は変わらない。……つまり、魔界に転移されていない。
(なんで……!?)
真菜は何度も校門から出たり入ったりを繰り返してみたが、魔界の学校に行けない。
校門にかけられた転移の魔法が発動しない。
(もう魔界に行けないの……!?)
真菜は状況を受け止めきれずに、その場にしゃがみこんだ。