天使ちゃんの運命はかえられない
死んで生き返ってから一週間が過ぎた。
何事もなくてホッとしてたのだが。
「やっ!天使ちゃん!一週間ぶりだね」
にこやかに挨拶をするいつぞやのヤクザ?くんがいた。
おもわず、
「人違いです。」
と避けるが、
「嘘はだめだよ。天使ちゃん。堕天しちゃうよ?」
と、腕を捕まれ彼の方へ引き寄せられた。
そして
「それとも、やっぱり死神?」
と、ゾクリとする低い声で脅された。
私は思わず身を縮こまらせ、くびを横に振るう。
「違うのかー。じゃあ天使ちゃんだよね?」
首を縦に振り、天使であることを肯定した。
「じゃ、行こっか?」
と腰をがっしり捕まえられたまま車へと誘導された。