天使ちゃんの運命はかえられない


死んで生き返ってから一週間が過ぎた。


何事もなくてホッとしてたのだが。


「やっ!天使ちゃん!一週間ぶりだね」


にこやかに挨拶をするいつぞやのヤクザ?くんがいた。


おもわず、


「人違いです。」


と避けるが、


「嘘はだめだよ。天使ちゃん。堕天しちゃうよ?」


と、腕を捕まれ彼の方へ引き寄せられた。


そして


「それとも、やっぱり死神?」


と、ゾクリとする低い声で脅された。


私は思わず身を縮こまらせ、くびを横に振るう。


「違うのかー。じゃあ天使ちゃんだよね?」


首を縦に振り、天使であることを肯定した。


「じゃ、行こっか?」


と腰をがっしり捕まえられたまま車へと誘導された。


< 5 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop