悪魔の王女と、魔獣の側近
そんなアイリとディアの話題で盛り上がる中、コランのテンションは低い。
「あ~あ、オレ、もっと魔王やりたかったな~」
コランはずっと魔王に憧れていたので、1年間だけでは物足りないようだ。
いずれコランは正式に魔王となるが、魔王オランが王位を譲るのは、まだ先の未来だろう。
だが魔王はニヤリと笑った。
「それなら心配いらねぇ、またすぐに魔王になれるぜ」
「えぇ!?父ちゃん、引退するのか!?」
「しねえよ。するのは異世界巡りだ」
「……へ?」
コランもアイリも、ポカンと口を開けている。
「1年間じゃ全異世界を巡り切れなかったからな。また行くぜ、アヤメ!」
「うん。あ、今度は魔獣界にも行こうね。ふふ、楽しみ」
……この夫婦は、懲りずにまた異世界旅行に行く気なのだ。
もういっそ王位を譲ってしまえ!と誰もが思ったが、口にはしない。
「コラン、テメェは妹に先越されてんじゃねぇよ。今度はテメエが真菜を懐妊させろ」
魔王の、とんでもない無茶ぶりである。
「えぇ!?だって真菜は、オレが正式に魔王にならないと結婚してくれないんだ!」
「大丈夫だよ、お兄ちゃん。懐妊したらすぐに結婚してくれるよ」
アイリまで、とんでもない事を言い出した。
ディアはそれに対して……何もコメントできない。
何にしても、これからの魔界は、まずアイリとディアの婚礼。
アイリの出産、子育て。
それから魔獣界のこと。
イベント、やること、盛りだくさんの日々だ。
「あ~あ、オレ、もっと魔王やりたかったな~」
コランはずっと魔王に憧れていたので、1年間だけでは物足りないようだ。
いずれコランは正式に魔王となるが、魔王オランが王位を譲るのは、まだ先の未来だろう。
だが魔王はニヤリと笑った。
「それなら心配いらねぇ、またすぐに魔王になれるぜ」
「えぇ!?父ちゃん、引退するのか!?」
「しねえよ。するのは異世界巡りだ」
「……へ?」
コランもアイリも、ポカンと口を開けている。
「1年間じゃ全異世界を巡り切れなかったからな。また行くぜ、アヤメ!」
「うん。あ、今度は魔獣界にも行こうね。ふふ、楽しみ」
……この夫婦は、懲りずにまた異世界旅行に行く気なのだ。
もういっそ王位を譲ってしまえ!と誰もが思ったが、口にはしない。
「コラン、テメェは妹に先越されてんじゃねぇよ。今度はテメエが真菜を懐妊させろ」
魔王の、とんでもない無茶ぶりである。
「えぇ!?だって真菜は、オレが正式に魔王にならないと結婚してくれないんだ!」
「大丈夫だよ、お兄ちゃん。懐妊したらすぐに結婚してくれるよ」
アイリまで、とんでもない事を言い出した。
ディアはそれに対して……何もコメントできない。
何にしても、これからの魔界は、まずアイリとディアの婚礼。
アイリの出産、子育て。
それから魔獣界のこと。
イベント、やること、盛りだくさんの日々だ。