年下わんこに耐えられない!
「君名前は?」

「岩瀬匠って言います」

「私大和香月。ちなみに28なんだけど匠は?」

28なんだ。もうちょっと若く見えた。

「19」

「じゅ、19!?わっか」

「今頃親御さん心配してるんじゃない?」


「俺、親いないんです。たまに優しくしてくれる人が何人かいたのでその人の家泊まったりして生活してきました。」

「昨日まで住んでたんですけど追い出されちゃって、今は住む家もお金もありません。」

「そうだったんだ…」

「これからまた、俺1人です。」


この人はたぶんこうゆうのに弱い。

押しに弱くて、すぐ流される。

俺は彼女の表情をみながら次の言葉を考える。

どうしてもこの人と一緒にいたい

知りたい。もっとこの人のことを。


「俺大和さんがいないと生きていけないかもしれません。またどこかで倒れちゃうかも」


「そんな…」


「大和さん、
俺をここにおいてくれませんか?」


「え!?」


「その代わり、大和さんが望むことはなんでもします。」

「なんでも?」

「はい、なんでも」


それから、大和さんと俺の共同生活が始まった。
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