隣のクラスの無口イケメンが♡推し王子様系Vtuber♡だった ~ファンだった私がいつのまにか囲われて溺愛されてます~
第4話 加入
〇電器屋(昼)
洗濯機。掃除機。パソコン。
玲央、にやっとしている。
玲央「あんたはうちに入ってもらう」
ゆき、ぽかんとしている。
ゆき「うち?」
玲央、周囲を見渡す。
玲央、周囲に誰もいないのを確認すると話はじめる。
玲央「夜の部屋で会いましょう、は知っているだろ?」
図とかイラストで説明。
ゆきM「夜の部屋で会いましょうはツキ様が所属しているユニット名だ」
ゆきM「私の大好きな腹黒王子様系の真夜中ツキ様!!」
ツキの立ち絵。
ゆきM「ヨルアイの元気印!頼れる兄貴の赤鬼涙!!」
涙の立ち絵。
ゆきM「ゆるふわかわいい。みんなのアイドル甘城モモタロウ!!」
モモタロウの立ち絵。
ゆきM「そして、ツキ様とは真逆の白馬に乗った正統派王子様!!青天乃レイン!!」
レインの立ち絵。
ゆきM「以上、4人の幼馴染でずっと活動してきている仲良しユニット!」
ゆき、えっへんという顔で説明。
ゆき、きょとんとする。
ゆき「ヨルアイは知ってますけど」
玲央「そこにあんたを入れる」
ゆき「え!!!!」
ゆき、驚く。
玲央「俺がどんな思いで学校でずっと喋らず無口に黙ってたと思ってるんだ」
ゆき「それと一緒に入るのがどう繋がるんですか」
玲央「同業者にしてしまえば話す気もなくなるだろ」
ゆき「だから私は喋りませんって!」
玲央「そんなの信用できるか」
ゆき「そんなあ」
玲央「今日はあんたのために機材選びに来たんだ。好きなの選べ」
ずらっと並んだパソコンの数々。
ゆき「私、わかんないですよ」
玲央「PCはこっちでスペックが足りてるのを選んでやる。今日は小物だ」
玲央は黒いシンプルなヘッドセットを持っている。
玲央「これとかどうだ?」
ゆき「あんまりかわいくない……って、私はやりませんよ!!!」
ゆき、抗議するが聞き入れてもらえない。
玲央「あんたに決定権はないから」
玲央、ゆきの耳元に顔を近づけてささやく。
玲央「それとも、俺と一緒のユニットはイヤ?」
ゆき、顔を真赤にしてふにゃふにゃする。
ゆき「……イヤじゃありません」
玲央「なら問題ないな。この店は物はいいけど可愛くはないな。別のとこ行くぞ」
玲央、ゆきを置いて先に行く。
ゆき、顔はまだ赤い。
ゆきM「……ずるい」
◯電器屋・ファンシーハイシン
ファンシーハイシンの看板。電器屋っぽくない。むしろおしゃれなカフェのような雰囲気。ウッド調で壁にはアイビーの蔦が這っている。
玲央「次はここだな」
ゆき、店を見上げる。
ゆき「カフェ?」
玲央「いや、電器屋だ。配信者向けの小物がかなりある」
玲央、先に入る。
ゆき「こんなおしゃれな電器屋さんあるんだ」
ゆき、慌てて玲央の後に続く。
店内もウッド調で電器屋には見えない。
が、棚にはヘッドセット、キーボードやマイクなどが並んでいる。
喫茶店のカウンターのようなところにマスター(65)が立っている。
マスター、穏やかに微笑む。
マスター「いらっしゃいませ」
玲央、無言で会釈する。
ゆき、玲央を見て感心する。
ゆきM「本当に徹底してるなあ」
玲央、慣れた様子で店内を物色している。
ゆき、玲央の後ろに立っている。
玲央、手招きする。
ゆき、?となりながら顔を近づける。
玲央、近づけてきた顔の耳元で囁く。
玲央「これとかどう?」
ゆき、玲央の手元をみる余裕もなく顔を赤くする。
ゆき、ふにゃふにゃになりながら抗議する。
ゆき「あの!これってどうにかなりませんか」
玲央「は?」
玲央、相変わらず耳元で話す。
ゆき、顔が真っ赤。
ゆき「そんなに耳元で話されたら……おかしくなっちゃいます」
玲央、気にせず続ける。
玲央「我慢しろ。他の奴にばれたらどうすんだ」
ゆき「……っ、はい~」
玲央、可笑しそうに笑う。
玲央「で、どうよ。これ」
玲央、手には猫耳のヘッドセット。
ゆき「かわいいですけど……」
ゆき、他の品物に目が留まる。
ゆきの視線の先には、白い羽を模したヘッドセット。
ゆき「かわいい」
ゆき、手に取って眺める。
玲央、無言でヘッドセットをひょいと取る。
玲央、ヘッドセットをマスターに渡してお会計。
マスター「いつもありがとうございます」
玲央、無言で会釈。
玲央、ゆき、袋を持って退店。
マスター「ありがとうございました」
〇繁華街・道(昼)
玲央、2人で横並びで歩いている。
すれ違う通行人が玲央の美貌に振り返る。
女性1「かっこよくない?」
女性2「本当だ!モデルさんかな」
玲央、なんてことないように歩いている。
ゆきM「やっぱり玲央君ってかっこいいんだよね。私が好きなのはツキ様だけど」
ゆき、玲央の横顔を見上げている。
ゆきM「顔出しでも人気者になりそう」
女性3「あれって彼女かな」
女性4「え~。妹じゃない?彼女じゃなさそう」
ゆきM「どうせ不釣り合いですよ泣」
ゆき、自分の足元を見つめる。
ゆきM「今日だって買い出しみたいなもんだし」
ゆき、立ち止まって玲央の背中を見つめる。
ゆきM「本当に何を考えているかわからないよ」
洗濯機。掃除機。パソコン。
玲央、にやっとしている。
玲央「あんたはうちに入ってもらう」
ゆき、ぽかんとしている。
ゆき「うち?」
玲央、周囲を見渡す。
玲央、周囲に誰もいないのを確認すると話はじめる。
玲央「夜の部屋で会いましょう、は知っているだろ?」
図とかイラストで説明。
ゆきM「夜の部屋で会いましょうはツキ様が所属しているユニット名だ」
ゆきM「私の大好きな腹黒王子様系の真夜中ツキ様!!」
ツキの立ち絵。
ゆきM「ヨルアイの元気印!頼れる兄貴の赤鬼涙!!」
涙の立ち絵。
ゆきM「ゆるふわかわいい。みんなのアイドル甘城モモタロウ!!」
モモタロウの立ち絵。
ゆきM「そして、ツキ様とは真逆の白馬に乗った正統派王子様!!青天乃レイン!!」
レインの立ち絵。
ゆきM「以上、4人の幼馴染でずっと活動してきている仲良しユニット!」
ゆき、えっへんという顔で説明。
ゆき、きょとんとする。
ゆき「ヨルアイは知ってますけど」
玲央「そこにあんたを入れる」
ゆき「え!!!!」
ゆき、驚く。
玲央「俺がどんな思いで学校でずっと喋らず無口に黙ってたと思ってるんだ」
ゆき「それと一緒に入るのがどう繋がるんですか」
玲央「同業者にしてしまえば話す気もなくなるだろ」
ゆき「だから私は喋りませんって!」
玲央「そんなの信用できるか」
ゆき「そんなあ」
玲央「今日はあんたのために機材選びに来たんだ。好きなの選べ」
ずらっと並んだパソコンの数々。
ゆき「私、わかんないですよ」
玲央「PCはこっちでスペックが足りてるのを選んでやる。今日は小物だ」
玲央は黒いシンプルなヘッドセットを持っている。
玲央「これとかどうだ?」
ゆき「あんまりかわいくない……って、私はやりませんよ!!!」
ゆき、抗議するが聞き入れてもらえない。
玲央「あんたに決定権はないから」
玲央、ゆきの耳元に顔を近づけてささやく。
玲央「それとも、俺と一緒のユニットはイヤ?」
ゆき、顔を真赤にしてふにゃふにゃする。
ゆき「……イヤじゃありません」
玲央「なら問題ないな。この店は物はいいけど可愛くはないな。別のとこ行くぞ」
玲央、ゆきを置いて先に行く。
ゆき、顔はまだ赤い。
ゆきM「……ずるい」
◯電器屋・ファンシーハイシン
ファンシーハイシンの看板。電器屋っぽくない。むしろおしゃれなカフェのような雰囲気。ウッド調で壁にはアイビーの蔦が這っている。
玲央「次はここだな」
ゆき、店を見上げる。
ゆき「カフェ?」
玲央「いや、電器屋だ。配信者向けの小物がかなりある」
玲央、先に入る。
ゆき「こんなおしゃれな電器屋さんあるんだ」
ゆき、慌てて玲央の後に続く。
店内もウッド調で電器屋には見えない。
が、棚にはヘッドセット、キーボードやマイクなどが並んでいる。
喫茶店のカウンターのようなところにマスター(65)が立っている。
マスター、穏やかに微笑む。
マスター「いらっしゃいませ」
玲央、無言で会釈する。
ゆき、玲央を見て感心する。
ゆきM「本当に徹底してるなあ」
玲央、慣れた様子で店内を物色している。
ゆき、玲央の後ろに立っている。
玲央、手招きする。
ゆき、?となりながら顔を近づける。
玲央、近づけてきた顔の耳元で囁く。
玲央「これとかどう?」
ゆき、玲央の手元をみる余裕もなく顔を赤くする。
ゆき、ふにゃふにゃになりながら抗議する。
ゆき「あの!これってどうにかなりませんか」
玲央「は?」
玲央、相変わらず耳元で話す。
ゆき、顔が真っ赤。
ゆき「そんなに耳元で話されたら……おかしくなっちゃいます」
玲央、気にせず続ける。
玲央「我慢しろ。他の奴にばれたらどうすんだ」
ゆき「……っ、はい~」
玲央、可笑しそうに笑う。
玲央「で、どうよ。これ」
玲央、手には猫耳のヘッドセット。
ゆき「かわいいですけど……」
ゆき、他の品物に目が留まる。
ゆきの視線の先には、白い羽を模したヘッドセット。
ゆき「かわいい」
ゆき、手に取って眺める。
玲央、無言でヘッドセットをひょいと取る。
玲央、ヘッドセットをマスターに渡してお会計。
マスター「いつもありがとうございます」
玲央、無言で会釈。
玲央、ゆき、袋を持って退店。
マスター「ありがとうございました」
〇繁華街・道(昼)
玲央、2人で横並びで歩いている。
すれ違う通行人が玲央の美貌に振り返る。
女性1「かっこよくない?」
女性2「本当だ!モデルさんかな」
玲央、なんてことないように歩いている。
ゆきM「やっぱり玲央君ってかっこいいんだよね。私が好きなのはツキ様だけど」
ゆき、玲央の横顔を見上げている。
ゆきM「顔出しでも人気者になりそう」
女性3「あれって彼女かな」
女性4「え~。妹じゃない?彼女じゃなさそう」
ゆきM「どうせ不釣り合いですよ泣」
ゆき、自分の足元を見つめる。
ゆきM「今日だって買い出しみたいなもんだし」
ゆき、立ち止まって玲央の背中を見つめる。
ゆきM「本当に何を考えているかわからないよ」