赤いチューリップ~1~

「コホン」


その時、世界は現実へと戻された。なっちゃんの咳で。



見れば、当たり前だけど皆が私と晴樹を見てた。

そして私達は自分達の今の行動を全てフラッシュバックのように思い出す。



「「わぁっ!!」」

そう、2人は飛びのいてクラスメイトの方を見た。



マナはちょっと頬を赤く染めて口をぽかんと開けている。

皆も同じようにぽかんと口を開けている。



なっちゃんは顔を真っ赤にして俯いていた。


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