赤いチューリップ~1~

そしてドアから少し顔を覗かせて、「終わり!」と言った瞬間にチャイムが鳴った。


「イェー!!やった。吉岡センセ話短くて好き~」

マナが嬉しそうに私によってくる。

「え・・・・「うーそだよ♪吉岡は紫のモノでしょー??」




目を丸くした私にマナはニヤニヤ笑いながら言う。

「え・・・!?気づいて・・た?」

「あったり前じゃんっ♪会った瞬間に抱きつくって言ったら・・ねぇ?」

その言葉を聞いてやっとおさまった熱がまたかえってきた。




「じゃあ・・・さ、マナ・・あの・・・・・




そうして私はさっきの柔軟の時の話をするとマナは瞳を輝かせて


「うん!!じゃあ保健室行ってるって言うね!」

「ありがとう・・マナ」


いつもながら、マナはいい親友だなーって思う。





「頑張ってね!紫っ!!」

「うん・・」

何を頑張るの??


幸せそうな顔のまま手を振って校舎へ入っていった。



いいね、マナは表情を顔に出せて。

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