赤いチューリップ~1~
「はる・・・晴樹!!私・・・・」

プシュー




新幹線の扉がしまって私の言葉がさえぎられた。




晴樹は窓に息を吹きかけて指で書いた。



【また会おう】



そしてどんどん晴樹が揺れて新幹線はスピードをあげて私が追いつけないようになったころようやくホームを出た。






「晴樹・・・・!!」






私のその声は後から来た新幹線の轟音にかき消された。



< 3 / 37 >

この作品をシェア

pagetop