赤いチューリップ~1~
「だと思った。お前のことだから」


「えー?何でわかんないって思ったの?」




「それは、紫がバカだからだよ」

「あーっひっどーい!!」



晴樹は言葉の通り、私をバカにしたような笑い方をした。




「もう。じゃあ、今日帰って花言葉でも調べてこいよ」

「えーめんどくさー」



「だから、そーゆーとこがいけねぇんだろ??」

「はいはい」


晴樹って、ホント親みたい。

「晴樹ってお父さんみたい」


その言葉に晴樹は目を見開く。

「はぁ!?どこがだよっ!」



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