赤いチューリップ~1~

「だってさ。晴樹の悪口なんて・・・・・・・・・・言えないもん」


その言葉を聞いて嬉しそうに微笑みながら自分の後ろに手を回す。





「ほら。昨日誕生日だったんだろ?」

「・・・・・・・・・・・え・・・・・・・」



そう、昨日の4月20日は私の誕生日。




「覚えてた・・・の??」


晴樹が後ろから出してきたのは、



「チューリップ・・」



それも、あの日と同じ真っ赤で綺麗な。


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