赤いﾁｭｰﾘｯﾌﾟ～1～

それから7年が経った。


私は高校2年生に。

晴樹はどこかで23歳になってるはずだ。




何であの時晴樹はチューリップを渡したのか未だに分からないままだけど。晴樹のことだから、何か意味があるんだろうと思う。



チューリップは枯れちゃったけど晴樹への想いは今でも生きてるよ。

今でも消えない晴樹への想いは自分が想像するより強かったみたい。



そりゃあそうだよね。なんたって初恋の相手だったんだもん。初めてこれが“恋だ”って思えたんだもん。






だからね、今の私に恋ができるかって聞かれたらたぶんね、できないと思うんだ。

その証拠に、好きな人なんて今までできなかったよ。



友達に好きな人いなくてつまんなくないの!?ってよく聞かれるけど、晴樹の居ない生活よりつまんなくて苦しいものは無かった。





だから･･･ね、お願い･･･