私があなたにできること
(あ... 頭...)
私は久しぶりの感覚に懐かしさを噛み締める
大学生の頃は歳上だったからなのか、身長差がそうさせたのか、よく蒼介さんに頭をポンポンされていた気がする
私はそれが嬉しかった
おそらくこれは私の性癖なんだと思う
恥ずかしいので言わないけど

『真斗が優しいんなら....
そ..それなら蒼介さんの方が優しいです 
いつも私、蒼介さんに助けられてました』

大学生の頃、悩みなんて数えきれない程あった
そんな時にかけて欲しい言葉をくれたのは間違いなく蒼介さんだった

『蒼介さん、ありがとうございます』
私は改めて感謝を伝えた
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