『人生 ラン♪ラン♪ラン♪』 ~妻と奏でるラヴソング~
1週間後、最終面接を受けた。
面接官は、本社の人事部長と東京支社長の2人だった。
2人共、わたしの頭を見るなり驚きの表情を浮かべた。
「よくまあ、そこまで思い切ってバッサリと……」
人事部長が信じられないというように首を振った。
「しかし、たいしたもんだ。丸坊主とはね、中々できない」
東京支社長はしきりに感心していた。
面接は15分で終わった。
5日後、会社から手紙が届いた。
今度はすぐに開けた。
怖がっていたって結果は変わらないからだ。
それに面接時の手ごたえを感じていたので不採用の予感はなかった。
封を開けて中を見ると期待通りだったが、それでも熱いものがこみ上げてきた。
やっと一歩を踏み出せると思うと、喉が詰まったようになった。
「ありがとうございます」
手紙に向かって頭を下げた。
すると、〈しっかりやれよ〉という声が聞こえたような気がした。
「頑張ります」
手紙に向かって強く誓った。
面接官は、本社の人事部長と東京支社長の2人だった。
2人共、わたしの頭を見るなり驚きの表情を浮かべた。
「よくまあ、そこまで思い切ってバッサリと……」
人事部長が信じられないというように首を振った。
「しかし、たいしたもんだ。丸坊主とはね、中々できない」
東京支社長はしきりに感心していた。
面接は15分で終わった。
5日後、会社から手紙が届いた。
今度はすぐに開けた。
怖がっていたって結果は変わらないからだ。
それに面接時の手ごたえを感じていたので不採用の予感はなかった。
封を開けて中を見ると期待通りだったが、それでも熱いものがこみ上げてきた。
やっと一歩を踏み出せると思うと、喉が詰まったようになった。
「ありがとうございます」
手紙に向かって頭を下げた。
すると、〈しっかりやれよ〉という声が聞こえたような気がした。
「頑張ります」
手紙に向かって強く誓った。