偽りのトリアーダ〜義兄弟の狂愛からは逃げられない〜
「大学生活はどうなの? 楽しんでる?」
リビングでお茶を淹れながら、談笑する。
「楽しんでるよ。下宿先の人たちとも仲良くなったし……」
テオは、とても明るくて社交的だ。
家にいると、花が咲いたように周りが明るくなる。
義兄は、少し離れた場所で私たちを見ていた。
せっかくテオと楽しく会話しているのに、まるで見張られているようだ。
「兄さんも何か話してよ。仕事の事とか、恋愛の事とか!」
『恋愛の事』と言われ、私は内心、どきりとした。
まさか、私との事は恋愛ではないし、わざわざテオに言うはずないわよね……?
「いや……俺は、いい。少し仕事が残ってるから、2人で話していなさい。夕飯は一緒に食べる」
そう言って、自室に籠ってしまった。
義兄がいなくなって、私は少し安心した。
「ちぇー。つまんないなぁ」
と、テオは可愛く口を尖らせた。
「お兄様は、忙しい人だから……」
忙しいのは本当の事だし、一応フォローしておいた。
「ところでさぁ……姉さん」
テオが、笑顔でにじり寄ってきて……
リビングでお茶を淹れながら、談笑する。
「楽しんでるよ。下宿先の人たちとも仲良くなったし……」
テオは、とても明るくて社交的だ。
家にいると、花が咲いたように周りが明るくなる。
義兄は、少し離れた場所で私たちを見ていた。
せっかくテオと楽しく会話しているのに、まるで見張られているようだ。
「兄さんも何か話してよ。仕事の事とか、恋愛の事とか!」
『恋愛の事』と言われ、私は内心、どきりとした。
まさか、私との事は恋愛ではないし、わざわざテオに言うはずないわよね……?
「いや……俺は、いい。少し仕事が残ってるから、2人で話していなさい。夕飯は一緒に食べる」
そう言って、自室に籠ってしまった。
義兄がいなくなって、私は少し安心した。
「ちぇー。つまんないなぁ」
と、テオは可愛く口を尖らせた。
「お兄様は、忙しい人だから……」
忙しいのは本当の事だし、一応フォローしておいた。
「ところでさぁ……姉さん」
テオが、笑顔でにじり寄ってきて……