偽りのトリアーダ〜義兄弟の狂愛からは逃げられない〜

20・惹かれ合う二人 sideリア


「はい、リアさん。あーん♪」

 朝食の時間、ポポロム先生は私の隣に座り、一口サイズのチーズを私の口の前へ持ってきた。

「あーん♪」

 私は子どもの頃、義兄やテオとこういったこともやっていたので、そのノリでチーズを口にした。
 テーブルを挟んで向かい側で、養父(ちち)が新聞を広げて読んでいる。

「先生も、あーん♪」
「あーん♪」

 お返しにプチトマトを先生の口元へ持っていくと、指先を少し甘噛みされた。

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