偽りのトリアーダ〜義兄弟の狂愛からは逃げられない〜
「その方法とは、マーキング行為です!」
「マーキング……?」

 と言えば、一般的には動物が縄張りのために印をつける事だけれど……?

「まあ、平たく言ってしまえば、身体の関係を持ってしまう……という事ですね」

 ガーン!!
 私の背後で、とても強力な稲妻が落ちた感覚に陥った。
 数秒頭が真っ白になったが、すぐさま勢いよく手を挙げて質問する。

「あ、あ、あの、先生!」
「はい、なんですか?」
「それって、手を繋いだり、キスではダメなのでしょうか!?」
「ダメ……ではないのですが、効果が薄いです」

 ガーン!!

「しかも徐々に効果は薄れていくので、定期的なマーキング行為が必要になります」

 ガーン!!
 先生が言うたびに、衝撃が走った。

 ゴンドル族って……恐ろしい……!!
 なんでこんな大事な事、今まで知らなかったんだろう……。
 衝撃的だったけど、先生が教えてくれて良かった。

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