偽りのトリアーダ〜義兄弟の狂愛からは逃げられない〜
「い、嫌です! 私、ポポロム先生以外の人となんて……!」
「僕も嫌ですよ」

 思わず立ち上がってしまった私の手を、ポポロム先生が不安を取り除くように両手で包んでくれた。

「だから、リアさん」

 ポポロム先生は、私を見上げてまっすぐに言った。

「マーキング……試してみますか?」
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