偽りのトリアーダ〜義兄弟の狂愛からは逃げられない〜
21・取り戻した記憶 sideリア
「そ、そ、そ、それは、その! つまり、その!」
話を統合すると、今後のために結ばれておきましょうって、そう聞こえてしまう。
先生の部屋に呼ばれた時点で、ちょっと期待してはいたんですけれども! でも!
焦って言葉が詰まってしまう私を、先生は穏やかな表情のままでじっと待っていてくれた。
「とてもありがたいのですが、先生! ロマンが足りません!」
なんというか、まるで保健の授業のように聞いていたら流れで事務的に……という感覚だった。
それでは寂しい。
ワガママかもしれないけれど、ちゃんと気持ちが欲しい。
「そ、そうですね……。すみません、僕はなんか……理屈っぽくて」
そう言ってポポロム先生は、立ち上がって笑顔で両腕を広げた。
「……リアさん、おいで」
話を統合すると、今後のために結ばれておきましょうって、そう聞こえてしまう。
先生の部屋に呼ばれた時点で、ちょっと期待してはいたんですけれども! でも!
焦って言葉が詰まってしまう私を、先生は穏やかな表情のままでじっと待っていてくれた。
「とてもありがたいのですが、先生! ロマンが足りません!」
なんというか、まるで保健の授業のように聞いていたら流れで事務的に……という感覚だった。
それでは寂しい。
ワガママかもしれないけれど、ちゃんと気持ちが欲しい。
「そ、そうですね……。すみません、僕はなんか……理屈っぽくて」
そう言ってポポロム先生は、立ち上がって笑顔で両腕を広げた。
「……リアさん、おいで」