偽りのトリアーダ〜義兄弟の狂愛からは逃げられない〜
リアさんと初めて会ったのは、十九年前。
ダニエルさんたちが、戦後初めて家族でこの家に遊びに来た時だ。
まだ赤ん坊とも言えるリアさんを見て、その時は純粋に赤ん坊に対して「かわいい」と思っていた。そして、同族が生き残っていた事がとても嬉しかった。
その後、僕とリアさんが会う事はなかったが、時々ダニエルさんが叔父に手紙と共に家族写真を送ってくれていた。写真の中で少しずつ成長していくリアさんを見て、僕は恋をした。
だけど僕が知っているリアさんは、15歳で止まっていた。もしかしたら、レナーテさんが亡くなられたからかもしれない。
僕は立派な医者になって、いつかリアさんを迎えに行こうと思っていた。
ダニエルさんたちが、戦後初めて家族でこの家に遊びに来た時だ。
まだ赤ん坊とも言えるリアさんを見て、その時は純粋に赤ん坊に対して「かわいい」と思っていた。そして、同族が生き残っていた事がとても嬉しかった。
その後、僕とリアさんが会う事はなかったが、時々ダニエルさんが叔父に手紙と共に家族写真を送ってくれていた。写真の中で少しずつ成長していくリアさんを見て、僕は恋をした。
だけど僕が知っているリアさんは、15歳で止まっていた。もしかしたら、レナーテさんが亡くなられたからかもしれない。
僕は立派な医者になって、いつかリアさんを迎えに行こうと思っていた。