偽りのトリアーダ〜義兄弟の狂愛からは逃げられない〜
「ダメだ! ポポロム先生の家にお世話になる方が、おまえのためだ!」
「ポポロム先生とは、もう終わったんです!」

 全部腹を割って言おうとしたのがいけなかった。
 何か、言ってはいけない事を言ってしまった気がする。

「…………ん?」
「……えっ?」
「ポポロム先生とは……  終 わ っ た ? 」

 し、しまったーー!!
 ポポロム先生とお付き合いしてた事は、お兄様に言ってなかった!!

 眉を顰めさらに困惑するお兄様だったが、すぐに私の肩を強く掴んできた。
 また乱暴される!? と身構えた。
 しかし、お兄様が発した言葉は意外なものだった。
 
「どこだ!?」
「えっ?」
「どこに触れられた!?」
「えええええええっ!? そ、そんな恥ずかしい事、言えません!!」
「恥ずかしくて言えないような所なのか!?」
「お兄様ー!?」

 そういう事じゃありません!!
 そりゃあ、あの、ポポロム先生にはすべて見られてしまっていますが……!

「わかった、言えないのなら全部愛してやる」
「えっ?」

< 175 / 252 >

この作品をシェア

pagetop