偽りのトリアーダ〜義兄弟の狂愛からは逃げられない〜
*
たくさん傷つけたのに。
傷つけられたのに。
目の前にいるリアは尚も俺に歩み寄ろうとする。
「私を憎む事でしか愛せないなら、それでもいいです。
私は、すべてを受け止める覚悟で戻ってきました」
愛せない。
愛する事が怖い。
また奪われることが、また傷つけてしまうのが、怖い。
だから俺は、リアを突き放す事しかできなかった。
「ダメだ! ポポロム先生の家にお世話になる方が、おまえのためだ!」
「ポポロム先生とは、もう終わったんです!」
本心であったはずなのに。
リアの言葉を聞いて一瞬固まってしまった。
「…………ん?」
「……えっ?」
「ポポロム先生とは…… 終 わ っ た ? 」
たくさん傷つけたのに。
傷つけられたのに。
目の前にいるリアは尚も俺に歩み寄ろうとする。
「私を憎む事でしか愛せないなら、それでもいいです。
私は、すべてを受け止める覚悟で戻ってきました」
愛せない。
愛する事が怖い。
また奪われることが、また傷つけてしまうのが、怖い。
だから俺は、リアを突き放す事しかできなかった。
「ダメだ! ポポロム先生の家にお世話になる方が、おまえのためだ!」
「ポポロム先生とは、もう終わったんです!」
本心であったはずなのに。
リアの言葉を聞いて一瞬固まってしまった。
「…………ん?」
「……えっ?」
「ポポロム先生とは…… 終 わ っ た ? 」