偽りのトリアーダ〜義兄弟の狂愛からは逃げられない〜
「……え?」
── う そ だ
うそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだう
どうすればいいかわからず、その場で青ざめる。
動けなかった。思考だけが働いていたが目の前の光景が信じられず、ただ一つの思いが頭の中を埋め尽くした。
その時、階段の下に兄《アルフレッド》の姿が見えた。
「テオ……?」
(兄さん……!? 見られた……! 兄さんに……見られ…………)
テオの心はもう限界だった。
プツ、と何かが切れるような音がした。
「ごめんね、兄さん……。壊れちゃった」
逃げ場のない場所から自分を守るように。
テオは笑顔を貼り付かせた。
── う そ だ
うそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだう
どうすればいいかわからず、その場で青ざめる。
動けなかった。思考だけが働いていたが目の前の光景が信じられず、ただ一つの思いが頭の中を埋め尽くした。
その時、階段の下に兄《アルフレッド》の姿が見えた。
「テオ……?」
(兄さん……!? 見られた……! 兄さんに……見られ…………)
テオの心はもう限界だった。
プツ、と何かが切れるような音がした。
「ごめんね、兄さん……。壊れちゃった」
逃げ場のない場所から自分を守るように。
テオは笑顔を貼り付かせた。