偽りのトリアーダ〜義兄弟の狂愛からは逃げられない〜
*
レナーテは何事もなかったかのように振る舞い、家に帰ってきた。
体の中で自分の醜い部分が、ずっと蠢いているようで気分が悪い。
夫であるダニエルには黙っておこうと決めた。
自分さえ黙っていれば何も壊れることはないと。
しかし、この体内に入ってしまったものだけは、なんとかしなければならない。
「ねぇ、ダニエル……」
家に帰ってきた翌日の夜、レナーテはベッドの上でダニエルを誘った。
「ん?」
「私……もう1人子どもがほしいわ……」
「えぇ? リアもいるのに、大変じゃないか?」
「いいの。私……子どもが好きだから──」
レナーテは心を殺し、笑顔でダニエルに口付けた。
レナーテは何事もなかったかのように振る舞い、家に帰ってきた。
体の中で自分の醜い部分が、ずっと蠢いているようで気分が悪い。
夫であるダニエルには黙っておこうと決めた。
自分さえ黙っていれば何も壊れることはないと。
しかし、この体内に入ってしまったものだけは、なんとかしなければならない。
「ねぇ、ダニエル……」
家に帰ってきた翌日の夜、レナーテはベッドの上でダニエルを誘った。
「ん?」
「私……もう1人子どもがほしいわ……」
「えぇ? リアもいるのに、大変じゃないか?」
「いいの。私……子どもが好きだから──」
レナーテは心を殺し、笑顔でダニエルに口付けた。