偽りのトリアーダ〜義兄弟の狂愛からは逃げられない〜
「テオさん、大丈夫」
「先生」
「あなたが話してくれたおかげで、もっと前に進めます。もっと話してください。楽しい事も、悲しい事も、怖い事も」

 ポポロムはテオを目線を合わせ、まるで子供を諭すように優しく言った。

「さあ、戻りましょう」
「うん……うん……」

 ポポロムの優しさに触れ、テオは泣きながらようやくリアから離れた。


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