偽りのトリアーダ〜義兄弟の狂愛からは逃げられない〜
「…………え?」

「これで、姉さんといつも一緒だね♪」

「ええええええええええっ!?」

 私の叫び声を聞いて、お兄様がリビングへやって来た。

「リア、どうした……?」
「お、お兄様…。どうしましょう!」

 じゃらりと鳴る鎖に繋がれた手錠、それをかけられた手首を見せる。

「おおおおおおおおおい!!!!」

 お兄様らしからぬツッコミが入った。

「テオ!! 勝手に触ってはダメだと、先生に言われただろう!?」
「触ってないよ。手錠をかけただけ」
「余計にだめだ!!」
「お兄様、いいからカギを!」
「そ、そうだな!」

 慌ててお兄様は私のカバンをあさる。

「おい、リア! カギがないぞ!?」

 カバンを持ってきて、中身を全部出すが見当たらない。

「えっ? そんなはずは……。ちゃんとカバンに入れたはず……」

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