偽りのトリアーダ〜義兄弟の狂愛からは逃げられない〜
8・事情聴取2 sideアルフレッド
「リアさんのことにつきましては、先生から少し伺いましたので……。あなたと、逃走中のテオドールさんについて聞きたいのですが。あの廃屋で、一体何を?」
「……先生から聞いてないですか?」
正直言って、思い出したくもない事件なのだ。自分の口からは、あまり言いたくない。
「聞いていますよ。私どもは、各方面から話を聞いて情報を整理しておりますので、アルフレッドさんからのお話も聞いておきたいんです」
それはたしかに、そうかもしれない。
俺は、当日の一連の流れだけを説明した。
そもそも、廃屋で何があったのか、俺の考えは想像でしかない。
すると、ディルク刑事は、
「まさか、本当にゴンドル族を匿っていたとは……。よく今まで隠し通せましたね」
と、リアがゴンドル族であることを持ち出してきた。
「……それは、今関係ないのでは?」
「ふふ、これは切り札です。つまり、あなたが何を言おうと、我々はあなたを逮捕する理由を持っている、という事です」
……!
「ちょっと待ってください」
ポポロム先生が間に入ってくれた。
「……先生から聞いてないですか?」
正直言って、思い出したくもない事件なのだ。自分の口からは、あまり言いたくない。
「聞いていますよ。私どもは、各方面から話を聞いて情報を整理しておりますので、アルフレッドさんからのお話も聞いておきたいんです」
それはたしかに、そうかもしれない。
俺は、当日の一連の流れだけを説明した。
そもそも、廃屋で何があったのか、俺の考えは想像でしかない。
すると、ディルク刑事は、
「まさか、本当にゴンドル族を匿っていたとは……。よく今まで隠し通せましたね」
と、リアがゴンドル族であることを持ち出してきた。
「……それは、今関係ないのでは?」
「ふふ、これは切り札です。つまり、あなたが何を言おうと、我々はあなたを逮捕する理由を持っている、という事です」
……!
「ちょっと待ってください」
ポポロム先生が間に入ってくれた。