偽りのトリアーダ〜義兄弟の狂愛からは逃げられない〜
「そういえば、 先生は父を知っていたんですね?」
「はい。 ダニエルさんは、僕の第二の父ですから!」
「第二の……父?」
「ダニエルさんの戦友の、カルステンを覚えていますか?」
「小さい頃にお会いしたような……」
「カルステンは、僕の叔父です」
「ポポロム先生の!?」
「正確には養父なんですが、父ではなく 叔父と呼べと……それと──。実は僕も、ゴンドル族の生き残りなんです」
ポポロム先生は、髪で隠れている獣耳をつまんで出して見せた。
リア以外のゴンドル族を見るのは初めてだった。
そういえば、ポポロムというのは、あまり聞き慣れない名前だと思っていたが、ゴンドル族特有のものかもしれない。
「ゴンドル族の生き残りが、リアの他にもいたとは……」
「昔、叔父の家に来た時に会ってるんですけど、覚えてませんよね」
そういえば、少し年上のお兄さんと遊んだ記憶がある。
それがポポロム先生だったのか。
「アルフレッドさん、提案があるのですが……」
「提案?」
「退院したら、リアさんをうちでお預かりしましょうか?」
「……え!?」
突然の提案に、俺は困惑を隠せなかった。
「はい。 ダニエルさんは、僕の第二の父ですから!」
「第二の……父?」
「ダニエルさんの戦友の、カルステンを覚えていますか?」
「小さい頃にお会いしたような……」
「カルステンは、僕の叔父です」
「ポポロム先生の!?」
「正確には養父なんですが、父ではなく 叔父と呼べと……それと──。実は僕も、ゴンドル族の生き残りなんです」
ポポロム先生は、髪で隠れている獣耳をつまんで出して見せた。
リア以外のゴンドル族を見るのは初めてだった。
そういえば、ポポロムというのは、あまり聞き慣れない名前だと思っていたが、ゴンドル族特有のものかもしれない。
「ゴンドル族の生き残りが、リアの他にもいたとは……」
「昔、叔父の家に来た時に会ってるんですけど、覚えてませんよね」
そういえば、少し年上のお兄さんと遊んだ記憶がある。
それがポポロム先生だったのか。
「アルフレッドさん、提案があるのですが……」
「提案?」
「退院したら、リアさんをうちでお預かりしましょうか?」
「……え!?」
突然の提案に、俺は困惑を隠せなかった。