偽りのトリアーダ〜義兄弟の狂愛からは逃げられない〜
「久しぶりなので、恥ずかしいですね」
「そ、そうだな……」
(ダニエーーーール!!!!
おまえ、なんてうらやま……けしからんことを!!!!)
カルステンは、天に向かって叫びそうになった。
「叔父さん、ずるーい」
「ずるーい、じゃない! 心臓持たんわ!!」
(えっ、ポポロム先生も行ってきますのキスをご所望ですか!?
さすがにそれは恥ずかしくてできません!)
リアは、頬を押さえながら聞こえないフリをした。
こんなことをしている場合ではないと、動悸を隠すようにカルステンは助手席のドアを開ける。
「じゃあ、リアさん。絶対に、誰が来ても開けちゃいけませんよ」
ポポロムが釘を刺した。
「わかりました」
「ないとは思いますが……。テオさんが来てもですよ?」
「え……テオもダメなんですか?」
「ダメです」
もう一度キッパリと、釘を刺した。
「以前も言いましたが、テオさんは警察に追われている身なんです。匿ったりしたら、リアさんも共犯になってしまいますからね。では、いってきます」
「いってらっしゃい……」
二人は車に乗り込み出発した。
リアは、寂しそうに手を振ってそれを送り出した。
「そ、そうだな……」
(ダニエーーーール!!!!
おまえ、なんてうらやま……けしからんことを!!!!)
カルステンは、天に向かって叫びそうになった。
「叔父さん、ずるーい」
「ずるーい、じゃない! 心臓持たんわ!!」
(えっ、ポポロム先生も行ってきますのキスをご所望ですか!?
さすがにそれは恥ずかしくてできません!)
リアは、頬を押さえながら聞こえないフリをした。
こんなことをしている場合ではないと、動悸を隠すようにカルステンは助手席のドアを開ける。
「じゃあ、リアさん。絶対に、誰が来ても開けちゃいけませんよ」
ポポロムが釘を刺した。
「わかりました」
「ないとは思いますが……。テオさんが来てもですよ?」
「え……テオもダメなんですか?」
「ダメです」
もう一度キッパリと、釘を刺した。
「以前も言いましたが、テオさんは警察に追われている身なんです。匿ったりしたら、リアさんも共犯になってしまいますからね。では、いってきます」
「いってらっしゃい……」
二人は車に乗り込み出発した。
リアは、寂しそうに手を振ってそれを送り出した。