偽りのトリアーダ〜義兄弟の狂愛からは逃げられない〜
リアは言葉を詰まらせた。
まさか警察に追われている義弟が家に来て連れて行かれたなど、リアの口からは絶対に言えなかった。
「ええ、そんなところ」
かろうじて出た言葉で、どうにかごまかせた。
「お茶どころではなくなってしまったわね。でも、お菓子は置いていくわ。落ち着いたら、食べてね」
老婦人は、約束していたお菓子を皿に入れて持ってきてくれていた。
かけ布を取ると、クッキーだった。
「ありがとう、おばあちゃん……」
「リアちゃん……どうしたの? 怖かったのね……。よしよし」
老婦人の優しさに、リアは涙を堪えることができなかった。
大好きな義弟が連れて行かれたこと、何もできない自分の不甲斐なさ、悔しさでいっぱいだった。
「リア! 無事か!?」
「お兄様!」
アルフレッドが、息を切らせてやってきた。
義兄は仕事へ行っているはずなのに、警察から連絡が行ったのだろうかと、リアは思う。
「まあ、お兄さん? リアちゃん、お兄さんが来てくれて良かったわね。じゃあ、私は帰りますね」
「すみません、ありがとうございました」
アルフレッドは、礼を言って老婦人を見送るとリアに向き直った。
まさか警察に追われている義弟が家に来て連れて行かれたなど、リアの口からは絶対に言えなかった。
「ええ、そんなところ」
かろうじて出た言葉で、どうにかごまかせた。
「お茶どころではなくなってしまったわね。でも、お菓子は置いていくわ。落ち着いたら、食べてね」
老婦人は、約束していたお菓子を皿に入れて持ってきてくれていた。
かけ布を取ると、クッキーだった。
「ありがとう、おばあちゃん……」
「リアちゃん……どうしたの? 怖かったのね……。よしよし」
老婦人の優しさに、リアは涙を堪えることができなかった。
大好きな義弟が連れて行かれたこと、何もできない自分の不甲斐なさ、悔しさでいっぱいだった。
「リア! 無事か!?」
「お兄様!」
アルフレッドが、息を切らせてやってきた。
義兄は仕事へ行っているはずなのに、警察から連絡が行ったのだろうかと、リアは思う。
「まあ、お兄さん? リアちゃん、お兄さんが来てくれて良かったわね。じゃあ、私は帰りますね」
「すみません、ありがとうございました」
アルフレッドは、礼を言って老婦人を見送るとリアに向き直った。