偽りのトリアーダ〜義兄弟の狂愛からは逃げられない〜
 私は、確かに養われている身だ。
 それでも、友人を大切にすることは間違っていない。
 そこは、絶対に譲れない。

「……ゴンドル族のくせに……」

「……え?」

 今、なんて──

「あぁぅっ!」

 いつもより乱暴にされる。

 ゴンドル族のくせに

 確かにそう言った。
 義兄も結局は私をそういう目で、蔑んでいたのだ。
 しかし、悲しむ間もないほど、激しい動きが私を襲う。

 執拗に突いてくる義兄を感じてしまい、声が抑えられなかった。義兄の顔を見る余裕もない。
 慈しみ、怒り、悲しみ、悔しい思い、複雑な感情を抱えながら、義兄を受け入れるしかなかった。

「お兄様……! 激しすぎます……っ!」

 いつもと違う動きに──私は、初めての絶頂を迎えた──。


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