偽りのトリアーダ〜義兄弟の狂愛からは逃げられない〜
*
「……という具合さ」
カルステンの話を聞いて、リアは開いた口が塞がらなかった。
「ひ、ひどいです、みんな! どうして私に相談してくれなかったんですか!?」
「いや……。相談したら、おまえはすぐに顔に出てしまうだろう……?」
嘘がつけず素直なリアに、事前に本当のことを言うわけにはいかなかった。
アルフレッドにとっても、これは賭けだった。
テオを捕えるには、リアを囮にするしかなかったのだ。
「怖かったんですよ……。テオは、笑顔なのに……。なんだか、怖かったです……」
リアは、カルステンに泣きついた。
「悪かったよ、リア……。うまくいったから良かったものの、ちょっと強引だったな」
カルステンは、義父として、リアの頭を優しく撫でた。
「でもこれで、一安心ですね」
ポポロムは、リアへの危険が去ったことに胸を撫で下ろした。
「まあ、俺とポポロムは、まだ一仕事あるけどな……」
「そうですね」
「一仕事……?」
意味ありげに目を合わせるカルステンとポポロムを、アルフレッドは不思議そうに見た。
「……という具合さ」
カルステンの話を聞いて、リアは開いた口が塞がらなかった。
「ひ、ひどいです、みんな! どうして私に相談してくれなかったんですか!?」
「いや……。相談したら、おまえはすぐに顔に出てしまうだろう……?」
嘘がつけず素直なリアに、事前に本当のことを言うわけにはいかなかった。
アルフレッドにとっても、これは賭けだった。
テオを捕えるには、リアを囮にするしかなかったのだ。
「怖かったんですよ……。テオは、笑顔なのに……。なんだか、怖かったです……」
リアは、カルステンに泣きついた。
「悪かったよ、リア……。うまくいったから良かったものの、ちょっと強引だったな」
カルステンは、義父として、リアの頭を優しく撫でた。
「でもこれで、一安心ですね」
ポポロムは、リアへの危険が去ったことに胸を撫で下ろした。
「まあ、俺とポポロムは、まだ一仕事あるけどな……」
「そうですね」
「一仕事……?」
意味ありげに目を合わせるカルステンとポポロムを、アルフレッドは不思議そうに見た。