偽りのトリアーダ〜義兄弟の狂愛からは逃げられない〜
 嫌な予感がした。
 もしかして、自分は昨夜何かとんでもないことをしたのではないだろうかと。
 その時、モゾモゾと隣で何かが動いた。
 見覚えのある、栗色のもさもさしたものだった。
 布団からひょっこりと、ポポロムが優しい笑みの顔を出した。

 リアはそれを見て、頭が真っ白になり青ざめる。
 彼もまた、寝間着を着ていなかったのだ。

「あ……。リアさん、おはようございます……」

「な……な……なんでぇーーーーーーっ!?!?」

 リアの叫び声は、家中に響いた……。


< 90 / 252 >

この作品をシェア

pagetop