偽りのトリアーダ〜義兄弟の狂愛からは逃げられない〜
*
「すみません……。リアが、あんなに絡み上戸だったとは……」
そのままうとうとし始めたリアを置いて、アルフレッドが帰る時間になった。
側にいてやりたい気持ちはあったが、今日1日、テオを捕まえるために仕事を休んでしまったので、それもできなかった。
「リアちゃんも、相当ストレス溜まってたんだろうなぁ……」
カルステンは、リアを不憫に思っていた。
かわいがっていた義弟が罪を犯し、ましてや目の前で逮捕されるなど、想像を超えていただろう。しかしここで捕えなければ、事件はもっと長引いていたに違いない。
自分の判断は間違っていない──。
カルステンは、心の中でそう言い聞かせていた。
「心配ですが……。後はよろしくお願いします……」
「はい。アルフさんも、お気をつけて」
ポポロムとカルステンは、アルフレッドの車が遠くなるまで見送った。
「すみません……。リアが、あんなに絡み上戸だったとは……」
そのままうとうとし始めたリアを置いて、アルフレッドが帰る時間になった。
側にいてやりたい気持ちはあったが、今日1日、テオを捕まえるために仕事を休んでしまったので、それもできなかった。
「リアちゃんも、相当ストレス溜まってたんだろうなぁ……」
カルステンは、リアを不憫に思っていた。
かわいがっていた義弟が罪を犯し、ましてや目の前で逮捕されるなど、想像を超えていただろう。しかしここで捕えなければ、事件はもっと長引いていたに違いない。
自分の判断は間違っていない──。
カルステンは、心の中でそう言い聞かせていた。
「心配ですが……。後はよろしくお願いします……」
「はい。アルフさんも、お気をつけて」
ポポロムとカルステンは、アルフレッドの車が遠くなるまで見送った。