偽りのトリアーダ〜義兄弟の狂愛からは逃げられない〜
16・カルステンの夜
「あれ……? ポポロムはどこへ行った……?」
夕食後にアルフレッドを送り出した後、カルステンは用を足していた。
リビングに戻るとポポロムとリアの姿がない。
「あ、あいつ、まさか……!?」
ポポロムがリアに好意を持っていることは、カルステンにもわかっていた。
二人とももう大人であるし、成り行きに任せようと見守っていたが、まさか酒の勢いでそのような事になるのは旧友であるダニエルに対して申し訳が立たない。
慌ててポポロムの部屋の前に行った時、物音がしたのはリアの部屋の方だった。
今、ここでノックをするのは容易いが、もう後戻りできない状態になっていたら──。
夕食後にアルフレッドを送り出した後、カルステンは用を足していた。
リビングに戻るとポポロムとリアの姿がない。
「あ、あいつ、まさか……!?」
ポポロムがリアに好意を持っていることは、カルステンにもわかっていた。
二人とももう大人であるし、成り行きに任せようと見守っていたが、まさか酒の勢いでそのような事になるのは旧友であるダニエルに対して申し訳が立たない。
慌ててポポロムの部屋の前に行った時、物音がしたのはリアの部屋の方だった。
今、ここでノックをするのは容易いが、もう後戻りできない状態になっていたら──。