私達離婚しましょう~形だけの妻なのに離婚を申し出たら逆に溺愛されてます~

まさかのやり直し

夫に離婚届けを渡して、もう3日が経った。

そろそろ気づく頃だと思う。

新しい下着に着替えている間に、封筒を見つけて。

中身を見ると、離婚届けが入っている。

広げてみると、既に私の名前は書いてある。


それを想像すると、言い表せない程の緊張で、身体が震えてきた。

すると、急に玄関がガチャと開いた。

誰?

慌てて玄関に行くと、そこには白衣を着たままの夫が、離婚届を持って立っていた。

走ってきたのか、息がはぁはぁと上がっている。

「あなた……」

「どういう事?」

家の中に入って来た夫は、廊下を急ぎ足で移動した。

「どういう事って、そういう意味です。」

「離婚したいって事?俺と?」

「はい。」

そう返事をすると、私はリビングに行って、夫に背中を見せた。
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