私達離婚しましょう~形だけの妻なのに離婚を申し出たら逆に溺愛されてます~
そしてやたらと、私の身体にくっついてくる夫。

まるで新婚みたいだ。

「ランチ、食べに行こうか。」

「えっ?」

「お腹空かない?行こう。」

その笑顔に引き寄せられるように、私は夫と外に出かけた。


いつも乗っている車を、夫が運転する。

「何食べたい?」

「ああ、何でもいいけど。」

まるで恋人のような会話に、照れながら髪を掻き上げた。

「ここの近くに、美味しいそば屋があるの、知ってた?」

「えっ、知らない。」

私よりも夫の方が、家の近くの事を知ってるなんて。

「きっとほのかも気に入るよ。」

そして辿り着いた日本蕎麦屋は、私の舌を唸らせる程、美味しい店だった。


ランチが終わった後も、夫との時間は続く。

「夕食の材料、買っていこうか。」
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