私達離婚しましょう~形だけの妻なのに離婚を申し出たら逆に溺愛されてます~
「ああっ!」

「ほのかっ……」

夫と一緒に絶頂へ行って、二人で息を切らした。

「……今日だけで、何回セックスしただろう。」

「分かんない。分かんないくらい……守さんに抱かれた。」

その時の微笑みが、私の心を支配した。


「もう一度、やり直そう。」

私は横を向いた。

「ほのか?」

そうだ。夫はただ、私と離婚したくないだけ。

これは一日だけの夢だったのよ。

「どうした?俺の事、もう嫌いになったのか?」

「そうじゃないの。」

涙がボロボロ零れる。

「またあの生活に戻ると思うと、寂しくて……」

夫は私の涙を拭うと、ぎゅっと抱きしめてくれた。

「あの生活は終わり。これからは、毎日帰ってくる。」

「えっ……」

「俺達、新婚からやり直そう。」

私はそれに応えるように、夫の身体をぎゅっと抱きしめた。

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