私達離婚しましょう~形だけの妻なのに離婚を申し出たら逆に溺愛されてます~

思いがけない告白

あれから夫は、毎日家に帰ってくるようになった。

一緒に夕食を摂り、一緒にお風呂に入り、2日に1度はセックスをした。

私の身体で果てた後、横でぐったりしている夫を見るのも慣れた。

こんな生活が、いつまで続くのだろうか。

ふと夫に聞いてみたくなった。

「ねえ、もう宿直室には泊まらないの?」

「んー、どうしようかな。」

迷ってる夫は、本当は急患を救いたいのかもしれない。

「もし、救命やりたいのなら、そっちに行ってもいいのよ。」

夫は、困っている人を助けたくて、医者になったと言っていた。

夫が本当にしたい仕事を、してもらいたい。

「うん。でも今は、空きがないんだ。救命医の。」

「そう。」

「それに……」

夫は私の肩を抱き寄せた。

「宿直室に、ほのかはいないよ。俺の帰る場所は、ほのかがいるこの家だ。」
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