私達離婚しましょう~形だけの妻なのに離婚を申し出たら逆に溺愛されてます~
それを見たら、力が抜けた。

私はそのまま、勇気君を抱きしめた。

「いいよ。それで、勇気君が満足するのなら。」

勇気君は私の頬にチュッとキスすると、カチャカチャとベルトを外した。

下着が既に盛り上がっている。

「……触って。」

私が勇気君の下半身を触ると、唇と唇が触れあった。

柔らかい唇。貪るような、私を食べたいと言っているようなキス。

それに連れて、勇気君の下半身は硬くなっていく。

「勇気君……」

その時だった。

どこかでスマホが鳴った。

勇気君がスマホを見た。

「俺じゃない。」

辺りを見ると、助手席の側にスマホが落ちていた。

「病院から?」

私はそのスマホを取ると、電話に出た。

「はい。」

「ああ、ほのか?よかった。俺のスマホ、どこにあった?」
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