私達離婚しましょう~形だけの妻なのに離婚を申し出たら逆に溺愛されてます~
「ご飯より先に、ほのかを食べたい。」

「えっ……」

途端にカァーっと、頬が熱くなる。

「行こう、ベッドに。」

「えっ、いや……」

迷っている間に、守さんは私を抱きかかえる。

「重いわよ。」

「奥さん一人、抱えられなくてどうするの。」

恥ずかしくて、首元に腕を回した。

今日の守さん、なんだか積極的。

ゆっくりゆっくりと、ベッドに運ばれて、どんどん心臓の音が大きくなる。


そして、ベッドに降ろされた時には、全身が脈打っていた。

「服、脱いで。」

守さんはそう言うと、シャツを脱いで上半身裸になった。

私も震えながら、服を脱いだ。

「俺、まさかほのかと結婚できるなんて、思わなかった。」

「そんな……」

「君はいかにも仕事バリバリって感じだったし、何よりキレイだったし……」
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