繋いだ手は離さない
 愛理香も忙しそうで、ボクと会えない日もあるにはあった。


 だが、そういったときはメールで近況をやり取りすれば済む話だ。


 ボクは別段気に留めてしなかったし、彼女も大人なので何も言わない。


 互いに段々と成長している証拠なのだ。

 
 秋が終わり、また寒い冬が訪れる。


 ボクも愛理香も時間に都合が付けば会うという生活を繰り返していた。


 二人で交わす恋愛は上々で、ボクも彼女も互いにすっかり満たされている。

 
 また互いの部屋に冬の匂いが漂いだしては、季節が変わったことが感じ取れた。


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