初めての刑務所2(逮捕〜裁判編)
警察署の裏口に着くと数人の私服の刑事さん達が待ち構えていた。
逃走防止の為だろうけど、これではまるで僕は大罪人である(犯罪に大も小もないのだが)
中に入ると初めての取り調べ室へ。
ドラマのような取り調べ室を想像していたのだが、こじんまりとしたテーブルと椅子しかない部屋だった。
僕の取り調べを担当したのは、20代後半くらいの背の小さい優しい雰囲気の青年刑事さんだった。
これまたドラマのようなイカツイ刑事さんを想像していたので、ちょっと安心。
僕が緊張で硬くなっていると刑事さんは
「楽にしてええよ」
とハニカミながら言ってくれた。
以後この刑事さんは“ハニカミ刑事”と呼ばせてもらおう。