ハイスペ幼なじみの独り占め計画。
そういえば莉緒菜ちゃんは話し合った方がいいって言ってた。



別れ話に関しても賛成ではなかった。




「莉緒菜ちゃんは……関係ない……」


鼻をすすりながら答える。


また冷たく突き放されると覚悟を決めた。
けれど豹牙くんの反応は真反対だった。



ぎゅっと抱きしめる力を強くしてボソッと何かを呟いた。



「あーあ。俺なんかに泣かされて可哀想に」



私の目から零れる涙を軽く拭うとフッと笑みをこぼした。



完全にいつもの豹牙くんとは違う。


抱きしめる力が弱くなったかと思うとぐるっと回転させられて豹牙くんと目が合った。
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