ハイスペ幼なじみの独り占め計画。
豹牙くんは目を合わせないまま買ってきたであろう食材を袋から出していた。



「冷蔵庫開けるね」「フライパンはいつも使うこれ使っていい?」と淡々と料理の準備が整っていく。



私は部屋の隅で小さく頷いたり返事をする。




「紬がどう思ってるかは知らないけど俺から離れようとするのだけは絶対に許さないから」



「だったら、どうして今まで冷たかったか教えてほしい、です」



重い空気に耐えきれずよそよそしくなっていくのがわかる。


またため息が聞こえて肩を揺らした。



怒らしちゃったのかな。
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