ハイスペ幼なじみの独り占め計画。
どうしてこんなに情緒が不安定なんだろう……。


好きって言われて嬉しい気持ちと別人のような豹牙くんに対する恐怖。




忘れていたけど思い出すだけで背筋が凍りそうになる。



「今度は何を気にしてるの?」



「……え?」



静かなリビングにスプーンを置く音が響く。



すべてがお見通しのような豹牙くんと目が合った。




「怒ったり、泣いたり、怖がったり忙しいね。もしかして俺の言葉が気になってる?」




「……っ」



まるで脳内を覗かれている気分だ。



変なことを言わないようにしないと。




「冗談だと思ってるけど……」



私は豹牙くんの顔色をうかがいながら話し始めた。
< 38 / 48 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop