ハイスペ幼なじみの独り占め計画。
「豹牙くん覚えてる?豹牙くんの家で言った言葉」



豹牙くんはとぼけながら首を傾げた。



「私を閉じ込めるって言ったけど……嘘だよね?そのときの豹牙くんが怖くて逃げ出しちゃったけど、豹牙くんはそんなことしないよね……?」




豹牙くんは黙り込んだまま目を逸らしていた。



うーんと考える仕草の後頬杖をついて私を見た。




「バカだなぁ。そんなこと信じちゃったんだ。別れるって言われて変なこと言っただけ。俺意外と焦ってたから」




つまり、嘘ってこと……?



よかった。焦ってただけだったんだ。



思ってもないこと口に出すなんて珍しいなぁ。
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