ハイスペ幼なじみの独り占め計画。

激重感情とか当たり前

side 豹牙



紬の家から出てすぐに立ち止まる。



リビングの電気が消えない。


ソファーで寝たのか。




「おやすみ、紬」



そう呟くと家に帰った。



親はまだ帰ってきていない。



残業の多い両親はいつも会社から近いホテルで寝泊まりすることが多い。





別にいつ帰ってこようが興味がない。



自分の部屋に着くとすぐベッドに倒れ込んだ。



今日の紬は予想外だった。



まさか本当に別れ話をしてくるとは。



北野から話は聞いていたけどここまで俺の事で悩んでいるとは思っていなかった。





「あの泣き顔。可愛すぎて本当に閉じ込めるところだったな」




思い出しただけでもニヤけてしまう。


怖がらせるつもりはなかったけど、顔の引き攣った紬も可愛かった。
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