ハイスペ幼なじみの独り占め計画。
やっと決心がついた。




別れよう。





そう決めるとすぐに制服に着替えて家を飛び出した。







学校に着くと運動場前のフェンスに人が集まっていた。


「そうだ、クラス発表だった……!」


私は人混みに混ざれなくて人の少ない隅に立っていた。


「紬ー!おはよー!」


うろうろしていると大きく手を振る莉緒菜(りおな)ちゃんを見つけた。


「莉緒菜ちゃん……!」



「人多いねー。はやく教室行こっか」



莉緒菜ちゃんは私の手を引いて歩き出した。


「ごめんね、莉緒菜ちゃん。私まだクラス確認できてなくて……」



「ふっふっふっ。だと思った!ほら、これみて」



向けられたスマホには写真がうつっていた。

よく見ると2年D組の欄に私の名前が書いてある。



「あっ、私の名前!」



その下には莉緒菜ちゃんの名前も書かれている。
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